LinuxのNICが日本語のものを修正する手順

サーバ

Linixサーバで、NICを複数個接続した場合などに、日本語のCONNECTION名がデフォルトで付いてしまう場合があります。CLIでは日本語があると操作しにくいので、こちらを修正する手順を紹介します。

NICのデバイスに日本語が使用される具体例

NICが日本語になっている、とは具体的に以下のような場合です。nmcliコマンドでデバイスを表示した際に、「有線接続 1」といった形で、日本語で表記されています。

# nmcli device
DEVICE  TYPE      STATE     CONNECTION
enp0s3  ethernet  接続済み  enp0s3
enp0s8  ethernet  接続済み  有線接続 1
lo      loopback  管理無し  --

また、NICの設定を記載しているファイルも、日本語名が付いた形となっています。

# cd /etc/sysconfig/network-scripts/
# ls
ifcfg-enp0s3  ifcfg-有線接続_1

修正方法

では、早速修正方法です。
結論から、修正するには、一度削除して作り直すしかありませんでした。

まず、消そうとしているNICのIPアドレス等の情報を確認して、控えておきます。

ここでは、「有線接続 1」となっているNICの情報を、aaa というファイルに保存しています。

# nmcli c s ifcfg-有線接続_1 > aaa

次に、NICをdelオプションを付与して削除します。

# nmcli c del ifcfg-有線接続_1

すぐにaddオプションにて追加します。下記コマンドの enp0s8 については、ご利用のサーバ環境のデバイス名を指定ください。

# nmcli c add type ethernet con-name enp0s8 ifname enp0s8

下記のコマンドで、追加NICにIPアドレスを割り当てています。このあたりの設定は、先にバックアップを取得した aaa ファイルの中身を確認して、適切に設定ください。その後、NetworkManagerのサービスを再起動して、設定を反映させています。

# nmcli c mod enp0s8 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.200.11/24
# systemctl restart NetworkManager

設定反映後の動作確認です。設定ファイル名も日本語が使用されていない事を確認できました。

# cd /etc/sysconfig/network-scripts/
# ls
ifcfg-enp0s3  ifcfg-enp0s8

実施した手順(ダメだった方法)

ここで、実施してダメだった方法を記録しておきます。この方法ではダメなので、あくまでも参考までに。

まず、GUIの設定方法である、nmtuiコマンドで、CONNECTION名を変更します。その結果が以下の通りです。ちゃんと日本語表示が解消されています。

# nmtui
# nmcli device
DEVICE  TYPE      STATE     CONNECTION
enp0s3  ethernet  接続済み  enp0s3
enp0s8  ethernet  接続済み  enp0s8
lo      loopback  管理無し  --

設定ファイルの方はどうでしょうか?以下のコマンドで確認してみると、

# cd /etc/sysconfig/network-scripts/
# ls
ifcfg-enp0s3  ifcfg-有線接続_1

のように、残念ながらファイル名の変更までは出来ませんでした。この後に、例えば、NICのルーティング情報を追加するファイルを、route-enp0s8 で作成しましたが、サービスを再起動しても反映されませんでした。

そこで、route-有線接続_1 という日本語が含まれたファイルを作成してみると、ルーティング情報が反映されました。同様に、ifcfg-enp0s8 というファイル名を作成しても認識はしてくれませんでした。

これより、すでに日本語のCONNECTION名で作成されたNICは、日本語でしか認識してくれないことがわかります。このあたりの設定をどこかでしていると思い、探してみましたがわかりませんでした。

上記結果より、一度NICを削除して、追加する、という手順が確認できましたので、紹介させていただきました。今回はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。